Shopifyのメルマガアプリはどれを選ぶべき?Shopify Email・Klaviyo・国産ツールを比較
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Shopifyのメルマガアプリ選びは、結論から言うと「コストをかけず今すぐ始めたいならShopify Email、セグメント配信や自動化で売上を伸ばしたいならKlaviyo、メールとSMSをまとめて安く運用したいならOmnisend」という整理が基本です。どれが一番優れているかではなく、店舗の規模とやりたい施策で最適解が変わります。
本記事では、Shopify×Klaviyoに特化してCRM支援を行っている私たちが、主要5アプリ(Shopify Email/Klaviyo/Omnisend/Mailchimp/MailerLite)を比較し、選び方の基準から移行時の注意点までを解説します。なお、料金は改定が頻繁なため、本文中の金額はすべて執筆時点の目安として捉え、契約前に必ず公式の料金ページをご確認ください。
結論:目的別のおすすめはこれ
先に結論の対応表を示します。詳しい根拠は後述の比較表と各アプリのレビューで説明します。
| 店舗の状況・目的 | おすすめ |
|---|---|
| まず無料で月1〜2回のお知らせ配信から始めたい | Shopify Email |
| カゴ落ち・ステップ配信・セグメント配信で本格的に売上を作りたい | Klaviyo |
| メールとSMSを1つのアプリで、コストを抑えて運用したい | Omnisend |
| EC以外(ブログ・サービス業など)の配信と兼用したい | Mailchimp / MailerLite |
| 月商数百万円以上で、CRMを事業の柱にしたい | Klaviyo(一択に近い) |
比較の前に:メルマガアプリで見るべき5つのポイント
1. 料金体系(何に課金されるか)
アプリによって「送信通数課金」「登録者(コンタクト)数課金」「その併用」と課金軸が異なります。登録者数課金のアプリでは、配信していない休眠リストにも費用がかかるため、リストの掃除(クリーニング)を前提にコストを見積もる必要があります。
2. セグメントと自動化の柔軟性
メルマガの成果は「誰に送るか」で大きく変わります。購入回数・購入商品・閲覧履歴・最終購入日などでどこまで細かく絞り込めるか、カゴ落ちやウェルカムなどの自動フローをどこまで自由に分岐できるかが、アプリの実力差が最も出るポイントです。
3. Shopifyデータ連携の深さ
注文・顧客・商品データがどの程度リアルタイムに、どの粒度で同期されるか。ここが浅いと「特定商品の購入者だけに送る」といった基本的な施策すら組めません。
4. 日本語対応とテンプレート
管理画面の日本語対応、日本語フォントでの見栄え、縦長のスマートフォン向けレイアウトの作りやすさを確認します。海外製アプリは管理画面が英語中心のものが多いですが、配信するメール自体は問題なく日本語で作成できます。
5. 分析とレポート
開封率・クリック率に加えて、メール経由売上を注文データと紐づけて計測できるかが重要です。売上で評価できないと、施策の投資判断ができません。
主要5アプリ比較表
金額・無料枠はいずれも執筆時点の目安です。
| アプリ | 無料枠(目安) | 有料料金(目安) | 自動化・セグメント | Shopify連携 | 管理画面 |
|---|---|---|---|---|---|
| Shopify Email | 月10,000通まで無料 | 超過分は従量課金(1,000通あたり1ドル程度) | 基本的な自動化のみ。細かい分岐は不得手 | 標準機能なので最も自然 | 日本語 |
| Klaviyo | 250プロフィール・月500通まで | 月20ドル前後から。リスト数に応じ従量 | 非常に強い。行動データで自由に分岐・絞り込み | 公式連携が深く、閲覧・注文データを細かく同期 | 英語中心 |
| Omnisend | 月500通まで | 月16ドル前後から | 強い。メール+SMSの複合フローが得意 | EC特化で連携は良好 | 英語中心 |
| Mailchimp | 500コンタクトまで(機能制限あり) | 月13ドル前後から | 汎用的。EC特化の細かさでは一歩譲る | 連携アプリ経由で可能 | 英語中心 |
| MailerLite | 1,000登録者まで | 月10ドル前後から | シンプル。基本のステップ配信は可能 | 連携は可能だが浅め | 英語中心 |
各アプリの詳細レビュー
Shopify Email:無料で始める最初の一歩
Shopify標準のメール機能です。追加インストール不要、管理画面も日本語、月1万通まで無料と、始めるハードルは最も低い選択肢です。商品ブロックをドラッグして入れられるため、新商品案内やセール告知には十分使えます。一方で、顧客の行動履歴にもとづく細かなセグメントや、多段のステップ配信・条件分岐は不得手です。「まず配信の習慣を作る」段階に向いたアプリで、施策を広げたくなった時点で専用アプリへの移行を検討することになります。
Klaviyo:EC特化CRMの本命
KlaviyoはShopifyとの連携を強みとするEC特化のメールマーケティングツールです。閲覧・カート・注文といった行動データが顧客ごとに蓄積され、「30日以内に特定カテゴリを見たが未購入の人」のようなセグメントを数分で作れます。カゴ落ち・ウェルカム・購入後フォローなどのフローも、時間差・分岐・A/Bテストを組み合わせて自由に設計できます。管理画面は英語中心ですが、配信メールの日本語作成に支障はなく、私たちの支援先でも問題なく運用されています。機能の全体像は「Klaviyoとは?機能と特徴を解説」を、リスト数に応じた料金の考え方は「Klaviyoの料金プラン完全ガイド」をご覧ください。
Omnisend:メール+SMSをまとめて運用
OmnisendもEC特化型で、メールとSMS・Web Pushを1つのフローに混在させられるのが特徴です。料金はKlaviyoよりやや抑えめの傾向があり、機能と費用のバランスを重視する店舗に向きます。行動データの粒度や分析の深さではKlaviyoに一歩譲る印象ですが、標準的なフロー運用には十分な実力があります。
Mailchimp:汎用ツールとしての実績
メール配信ツールとしての歴史と知名度は随一で、日本語の解説情報も見つけやすいアプリです。ただし設計思想が汎用(非EC特化)のため、Shopifyの行動データを活かした細かい施策では専用ツールに見劣りします。ECと他事業の配信を1つにまとめたい場合の選択肢です。
MailerLite:シンプル・低コスト
無料枠が広く操作もシンプルで、コストを最優先する小規模店舗に向きます。ステップ配信など基本機能は揃いますが、Shopifyデータ連携の深さは限定的です。「メルマガ配信」はできても「CRM」まで踏み込むのは難しい、と理解しておくとギャップがありません。
迷ったらKlaviyoを勧める理由と、向かないケース
私たちが月商数百万円以上のShopifyストアに対してほぼKlaviyoを提案するのは、「メール経由売上を注文単位で計測でき、投資判断ができる」「フローの分岐自由度が高く、施策が頭打ちになりにくい」「リストが増えても移行不要でスケールする」の3点が理由です。メルマガアプリの移行はリスト・フロー・計測の作り直しを伴う重い作業なので、成長を見込むなら最初から上限の高いツールを選ぶほうが、結果的に総コストは下がります。導入手順は「ShopifyとKlaviyoの連携設定ガイド」にまとめています。
一方で、配信頻度が月1回未満でリストも数百件規模、当面セグメント配信の予定もない、という段階ならKlaviyoは過剰投資になりえます。その場合はShopify Emailで配信の習慣を作ることを優先し、「セグメントを分けたい」「カゴ落ちメールを多段にしたい」と感じたタイミングで移行するのが現実的です。カゴ落ちメール自体の設計は「カゴ落ちメールの作り方完全ガイド」で解説しています。
アプリ移行時の注意点
- 配信同意情報ごとリストを移す:メールアドレスだけでなく、購読ステータス(同意・停止)を必ずセットで移行します。配信停止者への誤送信は法令・信頼の両面で致命的です。
- 旧アプリのフローを止めてから新フローを有効化する:二重配信の事故を防ぐため、切り替え日を決めて一斉に切り替えます。
- ドメイン認証(SPF・DKIM)を再設定する:送信ツールが変わると認証設定もやり直しです。ここを怠ると迷惑メール行きが急増します。
- 移行直後は少量から配信する:新しい送信環境の評価(レピュテーション)はゼロから育ちます。最初の1〜2週間は反応の良い顧客層から段階的に配信量を増やしてください。
よくある質問
無料プランだけで運用を続けられますか?
リストが数百件規模のうちは可能です。ただし各アプリの無料枠は送信数や機能に制限があり、カゴ落ちやステップ配信を本格化すると早晩上限に当たります。無料枠は「試用期間」と捉え、成果が出たら有料化する前提で選ぶのがおすすめです。
Klaviyoは英語ですが、日本のECでも問題なく使えますか?
使えます。管理画面は英語中心ですが、配信するメール自体は日本語で問題なく作成・配信でき、日本語フォントの表示も一般的なメールクライアントで安定しています。操作は定型化しやすいので、最初のフロー構築さえ乗り越えれば日常運用の負担は大きくありません。
複数のメルマガアプリを併用してもよいですか?
おすすめしません。配信停止情報がアプリ間で分断され、停止したはずの顧客に別アプリから届く事故が起きやすくなります。また送信ドメインの評価管理も複雑になります。移行期の一時的な並行稼働を除き、配信は1つのアプリに集約してください。
アプリを選んだあと、最初に作るべき配信は何ですか?
自動フローなら、登録直後に届くウェルカムメールと、カゴ落ちメールの2つが最優先です。どちらも一度作れば自動で動き続け、費用対効果が最も高い施策です。設計方法は「ウェルカムメール(ステップ配信)の設計完全版」を参考にしてください。
料金はどのくらい変動しますか?
海外製アプリはドル建てのため、為替と料金改定の両方の影響を受けます。本記事の金額はあくまで執筆時点の目安です。登録者数が増えると段階的に月額が上がるアプリが多いので、1年後のリスト規模を想定して見積もることをおすすめします。
Yulieは、Shopify×Klaviyoに特化したCRM運用支援チームです(Klaviyo認定パートナー)。アプリ選定の壁打ちから、Klaviyoの導入・移行、フロー設計、メルマガの制作・運用まで一貫して支援しています。「自社の規模ならどのアプリが適正か」「移行の段取りを相談したい」という方は、無料相談はこちらからお気軽にお問い合わせください。