ノートPCで分析ダッシュボードを確認する様子

【2026年版】Klaviyo(クラビヨ)とは?Shopifyで世界標準のCRMツールを徹底解説

Klaviyo(クラビヨ)とは、ShopifyなどのECプラットフォームと連携し、メールを中心とした顧客コミュニケーションを自動化する、EC特化型のCRM・マーケティングオートメーションツールです。顧客の購買履歴や閲覧行動をリアルタイムに取り込み、「誰に・いつ・何を届けるか」をデータに基づいて設計できることが最大の特徴で、世界では16万以上のブランドが利用している(執筆時点の公式発表を基にした目安)とされる、EC向けCRMの世界標準といえる存在です。

本記事では、Shopify×Klaviyo特化のCRM支援を行うYulieが、Klaviyoの主要機能、他のメール配信ツールとの違い、日本のECサイトでの活用イメージ、導入前に知っておきたい注意点までをまとめて解説します。導入を検討している方が、この記事だけで判断材料をそろえられる構成にしています。

Klaviyoとは?ECに特化したCRM・メール配信ツール

Klaviyoは2012年に米国ボストンで創業された企業が提供するマーケティングプラットフォームです。もともとECサイトのデータ分析基盤として開発された経緯があり、「顧客データを蓄積・分析する仕組み」の上に「メール・SMS配信」が載っている構造になっています。この成り立ちが、一般的なメール配信ツールとの決定的な違いです。

「メール配信ツール」ではなく「顧客データ基盤+配信機能」

国産のメルマガ配信ツールの多くは「メールアドレスのリストに一斉送信する」ことを起点に設計されています。一方Klaviyoは、顧客一人ひとりのプロフィールに注文履歴・閲覧商品・メールの開封/クリック・サイト訪問といった行動データが自動で紐づき、その全データを条件にしてセグメント(配信対象の絞り込み)や自動配信を組めます。たとえば「過去90日以内に2回以上購入し、特定カテゴリの商品を閲覧したが購入していない人」といった細かい条件の抽出が、管理画面の操作だけで完結します。

Shopifyとの連携を前提とした設計

KlaviyoはShopifyと公式連携アプリで接続でき、注文・顧客・商品・カート・閲覧といったデータが自動で同期されます。2022年にはShopify社がKlaviyoに出資しており、両者は技術面でも資本面でも深い関係にあります。Shopifyストアにとっては「最も相性の良いCRMツール」の筆頭候補と言ってよいでしょう。連携の具体的な手順はShopifyとKlaviyoの連携方法・初期設定ガイドで詳しく解説しています。

Klaviyoでできること:主要機能6つ

1. セグメント配信(顧客の絞り込み)

購買金額・購入回数・最終購入日・閲覧行動・メール反応など、あらゆるデータを組み合わせて配信対象を定義できます。セグメントはリアルタイムで自動更新されるため、「一度作れば常に最新の対象者に配信される」のが実務上の大きな利点です。RFM分析に基づく優良顧客・休眠顧客の抽出も標準機能の範囲で実現できます。

2. フロー(シナリオ配信の自動化)

Klaviyoの中核機能です。「カートに商品を入れたが購入しなかった」「初回購入から30日経過した」といったトリガーを起点に、複数ステップのメールを自動配信できます。代表的なフローは次のとおりです。

  • ウェルカムフロー(メルマガ登録直後の挨拶・ブランド紹介)
  • カゴ落ちフロー(カート放棄者への追客)
  • ブラウズ放棄フロー(商品閲覧のみで離脱した人への案内)
  • 購入後フロー(サンクス・レビュー依頼・使い方案内)
  • リピート促進フロー(消耗品の買い替えタイミング案内)
  • 休眠掘り起こしフロー(一定期間購入のない顧客への再アプローチ)

フローは一度構築すれば24時間自動で動き続けるため、EC売上の「土台」をつくる機能といえます。特にカゴ落ちフローは着手優先度が高く、設計のポイントはカゴ落ちメールの作り方ガイドにまとめています。

3. キャンペーン(一斉配信・メルマガ)

新商品案内やセール告知などの一斉配信も、セグメントを掛け合わせて実施できます。配信時刻を受信者ごとに最適化する機能や、A/Bテスト(件名・コンテンツ)も標準搭載です。ドラッグ&ドロップのエディタで日本語メールも問題なく作成できます。

4. サインアップフォーム・ポップアップ

メルマガ登録用のポップアップ・埋め込みフォームをKlaviyo側で作成し、Shopifyストアに表示できます。表示条件(訪問回数・滞在秒数・離脱直前など)やターゲット(新規訪問者のみ等)を細かく制御でき、クーポン連動も可能です。フォーム経由の登録者はそのままリストに入り、ウェルカムフローに接続できます。

5. レポート・分析

メールごとの開封率・クリック率だけでなく、「そのメール経由でいくら売れたか」という売上帰属(アトリビューション)まで自動で集計されます。ダッシュボードでは総売上に占めるKlaviyo経由売上の比率を常時確認でき、施策の投資対効果を金額で説明できるのが、他の配信ツールにない強みです。開封率の水準感はECメルマガの開封率平均も参考にしてください。

6. SMS・モバイルプッシュ通知

米国ではSMS配信が主力機能の一つですが、日本ではSMSの配信コストや受信文化の違いから、メール中心の運用が現実的です。日本のストアではまずメール機能だけで十分に成果を出せます。

他のメール配信ツールとの違い

Klaviyoと、日本のShopifyストアでよく比較されるツールの違いを整理します。

観点 Klaviyo Shopify Email 国産メルマガツール
データ連携の深さ 注文・閲覧・カートまで自動同期 Shopify内で完結 連携は限定的な場合が多い
セグメント精度 行動×購買×反応を自由に組合せ 基本的な絞り込み 属性中心の絞り込み
フロー自動化 分岐・条件設定が柔軟 主要シナリオのみ ステップメール程度
売上の可視化 メール経由売上を自動集計 簡易的 ツールによる
管理画面 英語(メール本文は日本語可) 日本語 日本語
料金 リスト数に応じた従量課金 無料枠が大きい 定額制が多い

「配信して終わり」ならShopify Emailや国産ツールでも足りますが、顧客データを活かしてLTV(顧客生涯価値)を伸ばす運用を目指すなら、Klaviyoの拡張性が活きてきます。各ツールの詳しい比較はShopifyメルマガアプリ比較をご覧ください。

日本のShopifyストアでの活用イメージと効果の目安

Yulieが支援する日本の中小ECの現場では、Klaviyoのフローとキャンペーンを整備すると、メール経由売上が総売上の10〜25%程度を占める状態を目指せるケースが多い、というのが実感値です(商材・リスト規模により大きく変動するためあくまで目安です)。特に効果が出やすいのは次のような条件のストアです。

  • リピート購入が見込める商材(食品・化粧品・消耗品・アパレルなど)
  • 月間のサイト訪問者・注文数が一定以上あり、データが貯まる
  • メルマガ登録者リストが数百件以上ある、または集める導線を作れる

逆に、単発購入がほとんどの商材や、立ち上げ直後で訪問者が極端に少ない場合は、まず集客側の整備が先になることもあります。

Klaviyoの料金の考え方

Klaviyoは「アクティブプロフィール数(配信対象となる顧客数)」に応じた従量課金制で、250プロフィール・月500通までは無料で使えます(執筆時点)。リストが増えるほど料金も上がる仕組みのため、リストの規模別の月額目安や、無駄なコストを抑える設定はKlaviyoの料金体系をわかりやすく解説で詳しくまとめています。

導入前に知っておきたい注意点

管理画面は英語

メール本文・フォームは日本語で問題なく作成できますが、管理画面自体は英語です。ブラウザの翻訳機能でおおむね対応できるものの、初期設定でつまずく方が多いポイントです。

リスト管理を怠ると料金が膨らむ

従量課金制のため、長期間反応のない購読者を放置するとコストだけが増えます。非アクティブプロフィールの定期的な整理(サプレッション)が運用上の必須事項です。

「設計」が成果を左右する

Klaviyoは機能が豊富なぶん、どのセグメントに・どんなフローを・どの順番で構築するかという設計次第で成果が大きく変わります。ツールを入れただけで売上が伸びるわけではない、という点は導入前に押さえておくべきです。

よくある質問

Q. Klaviyoで日本語のメールは配信できますか?

問題なく配信できます。メール本文・件名・フォームはすべて日本語で作成可能です。日本語フォントの表示も一般的なメールクライアントで対応されています。英語なのは管理画面のみです。

Q. Shopify以外のカートでも使えますか?

使えます。WooCommerceやBigCommerceなどの公式連携があるほか、APIを使えばecforceなど国産カートとの連携も技術的には可能です。ただし連携の手軽さ・データの深さの面で、Shopifyとの組み合わせが最も強力です。

Q. 無料で使い始められますか?

250プロフィール・月500通までの無料プランがあります(執筆時点)。小規模なリストであれば無料のまま主要機能を試せるため、まず無料プランで連携とフロー構築を体験してから有料に移行する流れがおすすめです。

Q. 導入からどのくらいで効果が出ますか?

カゴ落ちフローやウェルカムフローは公開した当日から自動で動き始めるため、早ければ数日で「メール経由の売上」が計測され始めます。ただし安定した成果と呼べる水準になるには、リストの成長とフローの改善を含めて2〜3ヶ月程度を見込むのが現実的です(目安)。


Yulieは、Shopify×Klaviyoに特化したCRM運用支援チームです。Klaviyo認定パートナーとして、日本の中小EC事業者さまのフロー設計からメールデザイン、運用改善までを一気通貫でご支援しています。「自社に合う設計を知りたい」「導入したが使いこなせていない」という方は、無料相談はこちらからお気軽にご相談ください。

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